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山にある壕その2です。
カメラのフラッシュで、内部も鮮明ですが、
実際は、内部は真っ暗です。
左の写真、入り口です。
遠くに外の明かりが見えます。
入っていくと、柵のようなものが。
その柵の隙間を越えると、海に向かって、トーチカの跡か、海に向かって四角いのぞき窓が、2つありました。
この柵は、戦争当時のものらしいです。
とても頑丈で、島の建物を荒らすシロアリの姿もありません。
壕の中の木材は、ほとんど、どこも傷まず残っていることが多いです。


島の山は、過ぎた戦争の跡が生々しく残っています。
戦争を知らない人が、大半となってしまった今ですが、
残された壕を見るだけで、戦争の恐ろしさが、身にしみると思います。
この暑い小笠原の山の中に、セメントや砂利を背負って入っていって、
穴を掘って、高射砲などを据え付ける。
そして、その狭く、暗い穴の中で折り重なって暮らすなんて。
戦いをする以前に、あてなくここで暮らす事を考えただけで、恐ろしくなってしまいます。
ただ、そういった山中の壕は、真っ暗で、ありの巣のように入り組んでいます。
私は、とてもガイド無しで、入ることは出来ません。
下の写真は、数少ない、大きくて、明るい壕です。

   


                                    
                            3月19日号

                        島の春・島の山中にはあちこちに壕が・・